2013年6月1日土曜日

衝撃のフォロー (前編) 


こんばんは、ゆうきうゆうです。今回はとんでもない一言をつい言ってしまったときの対処法について考えていきたいと思います。

「ふざけんな、このバカッ!」
 部下を叱るときや、恋人との口論で、ついどうしようもないほど衝撃的な一言を言ってしまった経験はありませんか?

相手のあまりにショックな顔を見て、あなたは我に帰る……。
 「………(しまったぁ…)」

 こんなとき、相手のショックを和らげるためにもっとも有効なフォローは、次の中でいったいどれでしょうか?

 1「…まぁ…。僕も人のこと言えないほどバカだけどな…。もっとヒドい失敗だってしたし……」(自分も同じだと告げる)
 2「ゴメン! 言い過ぎた! 傷つけるつもりはなかったんだ!」(素直に謝る)
 3「でも、君にはいいところだってあるよ。何よりよく気がつくし、仕事だってすごくできる」(他の面で誉める)
 4「アホ! タコ! ガキ! もう最悪ぅ!」(インパクトの弱い悪口を続ける)
 5「なーんちゃって! うっそぴょーん!」(勢いで流そうと努める)


その答えを考える前にまずは人の性質をご紹介します。
 心理実験の結果として、人は「覚える数が多くなるほど、さらに覚える情報が似た系統のものであるほど、過去に覚えていたものを忘れやすくなる」という性質があります。これを、新しい知識が過去の記憶を抑制するという意味で「逆行抑制」といいます。

 これを応用することで、ショックなことを言ってしまった場合の対処法も思いつくのではないでしょうか。すなわち、「同じ系統の情報によって、ショックな気持ちを薄める」のが正解になります。

次回予告:では、果たして冒頭のクイズの正解は本当に4番なのでしょうか? 従来の心理学とは違うアプローチが明らかに!

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