『だいたい!前から言いたかったんだけど!』
ピンチ! あなたの一言が、恋人を怒らせてしまいました。
この怒りを回避するにはどうしたらいいのでしょう?
1.『食事でもしながら話そうよ』と、お茶や食事に誘う
2.『ところで…』と話をそらす
3.『今時間がないから、あとで』と時間を置く
4.『あなたの怒った顔、みのもんたに似てるね』
あなたの答えが出てから続きを読んでくださいね。
さて解説です。
ちょっと古いんですけれど、有名な漫画『○ゃりんこ○エ』の おばぁ が、こんな事を言います。
『人間、おなかいっぱいな時は、よう死ねんもんや。
おなか減ってて、寒うて、おまけに暗~い所にいたら、もうあかん。
みじめやな~、と思ったらとにかくお腹いっぱい食べて、あったかくするんや。』
心理学には『連合の法則』というものがあります。
このおばぁのセリフは『連合の法則』を見事に言い当てています。
『連合の法則』とは、「1つの気持ちが他の気持ちまで同じように染めていく事」を言います。
昔、アメリカでこんな実験が行われました。
被験者をABの2つのグループに分けて、それぞれに対してある内容を説得してもらったのです。
そのときにAグループはそのまま説得、Bグループはポップコーンとコーラを食べさせながら説得、をしてもらいました。
すると結果は、Bグループの方が、より説得される率が高かったのです。
つまり、食事など生理的に満たされていると、目の前にある事柄に寛容になれる、ということです。
それと同じで、やわらかいイスに座っているとやわらかい気持ちになり、寒い部屋にいると寒い気持ちになります。
ですから、その時そばにいる人に対しても、やわらかいイスに座っていればやわらかい態度になり、寒い部屋にいれば閑散とした態度になるのです。
これを利用してある国では、政府が「反政府デモ」を抑えるために、デモの会場となる広場に水道やトイレなどを設置したそうです。
つまり、「トイレに行きたい」「水を飲みたい」あるいは「手を洗いたい」という生理欲求を満たし、あまりイライラしないようにすれば、人は寛容になって、デモは収まりやすくなるかもしれない、と考えてのことです。
そして事実、そのデモは例年に比べて勢いが弱まり、簡単に鎮静化したのです。
という事は、もしかしたら広場にハンバーガーの屋台やHビデオの怪しいお店があったなら、デモはもっと早く収まったかもしれません。
…。
す、すなわち正解は1番。
2番や3番は、その場しのぎに過ぎません。
4番についてはそれ以上聞かないで下さい。
さて、この連合の法則は、様々な応用を利かせることができます。
例えば、快適な部屋では不快な部屋に比べて相手への印象が良くなりますし、「いいにおい」をかいでいるだけで相手の話に納得されやすくなったりします。
つまり、相手を口説きたければ、とにかく『気持ちよくしてあげる』と言う事ですね。
間違っても公衆トイレで口説いたりしてはいけないのです。
ではまた来週お目にかかりましょう!
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